この国では「死体」はすぐに焼かれてしまうので、その死の相貌にひたと寄り添うことのできる人間は、嵐の夜に吹きすさぶ砂塵の一粒にも満たないであろう。つまり死体は小説のように「読み終わる」ということがなかった。ただ生活にその俤を残しながらオマエと舞い踊る(ダンス・マカブル)のである。
演劇コレクティヴ〈ザジ・ズー〉の今井桃子と西﨑達磨、そしてアーティストの布施琳太郎の3名による演劇作品。戦後の横浜開発の歴史を、ポケモンシリーズの生みの親である田尻智が幼少期に経験した町田市の再開発と重ね合わせた、布施琳太郎による近未来小説『もうひとつのミュウ』(2024年/横浜市民ギャラリーで発表)を原案に、劇作家の西﨑達磨が独自のローファイな文体と筆致で再解釈。布施琳太郎が小説・インスタレーション(これを便宜的に「透明型メディア」と云ってみる。)という形態で調整可能性に溢れた横浜中心部(インナーハーバー)における「幽霊的身体の離別」の情景を描いたのに対し、本作では演劇(比してこちらは「非透明型メディア」だ。まったくもってどうしようもないほどに。)という形態で2026年現在もなお調整「非」可能性に満ちた外縁部(内陸側)における「特権的肉体の衝突」を展開する。
「死んでる。即死だ。死んでる! 即死だ! 死んでる!!!!!! 即死だ!!!!!!!!」
神も仏もありゃしない。あるのはオマエの指輪をハメたMIGITEKUBIだけ♡ あまりにも不完全で、そして完璧な。
『パーフェクト・ビーチ』
原案:布施琳太郎《もうひとつのミュウ》
会期:2026年6月5日-7日、12日-14日
各回スタート15:00-、19;00-
※6月5日のみ14:00スタート、かつ夜回無し
※オープンはスタートの30分前
会場:日ノ出町ワイキキSTUDIO(〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町9丁目174 第5吉田ビル 京急日ノ出町駅から徒歩5分/JR桜木町駅から徒歩11分)
料金:ADV/DOOR 2,000円
脚本:西﨑達磨
演出・出演: 今井桃子(ザジ・ズー) 西﨑達磨(ザジ・ズー/ギザドド) 布施琳太郎
タイトル考案:布施琳太郎
ステートメント文責:西﨑達磨
ヘルパー: 大谷能生 白川結衣杏
協力: ザジ・ズー/ギザドド
企画・主催: 今井桃子・ 西﨑達磨・ 布施琳太郎