父さんと母さんが別々に暮らすことになった、大人の理由はわからない。
キレイな月が出ている夜だった、
とにかく、ここではないどこかへ行きたいと願うと雨が強く降った。
流されてゆくぼくの部屋は舟に変わっていた。
何があったのか忘れてしまう程時間が過ぎた頃、
舟はひとりのピエロが暮らしている島にたどり着いた。
彼の名前はマッテル。
僕たちはともだちになった。
理由なんて必要なかった、ふたりで旅に出かけた。
2023年の三陸国際芸術祭への参加以降、岩手県との交流が続く柴田智之が、
手製の人形を用いた一人芝居を野田村&陸前高田で上演します!